【4歳半】K式発達検査
3歳半の発達検査で、発達指数69。
自閉症スペクトラム障害と、軽度知的障害の診断を受けた、娘。
3歳の記録はこちらです↓
今回は、診断から1年が経過し、4歳半で受けた発達検査の記録です。
K式発達検査は、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会、の3つの領域から課題が出されます。
(3歳以上では、特に認知・適応、言語・社会面に重点がおかれます。)
積み木など子どもにとってなじみのある道具を使うので、子どもにとっては遊びと感じられ、自然な行動を観察しやすい検査と言われています。
この時も、2ヶ月前に予約をして検査に臨みました。
前回は、私は近くの椅子に座って見守っているスタイルでしたが、今回は検査する部屋には、娘と心理士さんだけが入室。
私と夫は、隣の観察室から、マジックミラーごしに様子を見るというスタイルでした。音声装置のようなものがあり、やりとりを聞くこともできました。
伸びていて欲しい!伸びているはずだ!伸びていなかったらどうしよう・・・そんな期待と不安でいっぱいの中、検査は進んでいきました。
認知・適応の内容(一部)
認知適応の分野では、下記のような課題が出されました。(検査内容の一例です。)
【積み木の模倣】
3個の積み木→できた
5個の積み木→1人でやろうとするが、上段真ん中の積き木がどうしても崩れてしまう。手助けしてもらって何とか完成
【積み木たたき】
並べられた4個か5個?の積み木を、心理士さんが叩いたとおりの順番で、叩くという課題。
・左から順番に4回叩く→できた
・左から順番に5回叩く→できた
・ランダムに叩く→できない
【形の弁別】
同じ図形を指差す
→できた。
【描画】
丸、線はかろうじて描けていたように見えたが・・・十字は描けていなかったかも。
そもそも鉛筆の上を握り過ぎだし、ぐー握りになっていた・・・
人物の絵を完成させる課題(手や足を描く)は、全くできず・・・塗りつぶしていた。
etc
言語・社会の内容(一部)
言語・社会の分野では、下記のような課題が出題されました。
【積み木の数を数える】
・4個数える→できた
・積み木をコップに3個入れる→できた
・積み木をコップに4個入れる→できた
・積み木をコップに6個入れる→観察室からは5個だけ入れているように見えた
【自分の情報】
姓名、年齢、姓の区別いずれも正解
【了解】
・お腹がすいたらどうする?→食べる◯
・寒くなったらどうする?→遊ぶ×
・出かけるときにカメラを持っていたらどうする?→?(聞き取れず。多分答えられていない。)
【数の復唱】
二桁、三桁は復唱できた。
4桁は聞き取れず・・・多分、復唱できていない。(家ではできるが)
etc
姿勢・運動の内容
ケンケン、スキップ、ジャンプ、をその場でするよう指示があった。
ケンケン、スキップはできず・・・。
他にもあった気がしますが、記録を取っていないので忘れました。(すみません!)
試験の内容については、以上です。
検査中の様子
最初は集中して取り組んでいたものの、15分程度で集中力が切れ始め、椅子に座り直したりと落ち着かない様子などが見られました。
が、前回とは違い、立ち上がったり、窓の外を指差すようなことはなく、最後まで検査に臨むことができました。
検査後は集中力を使い果たしてかなり疲れた様子。
「レストランに行きたい!」などと癇癪がすごかったです・・・
結果
さて、上記の試験結果は、下記のとおりでした。
●運動 発達指数 2歳遅れ
●認知・適応 発達指数 1歳半遅れ
●言語・社会 発達指数 遅れなし
全体 80 ( 3歳7ヶ月)前回+11
認知・適応の多くの課題でつまずいていたので、今回も結果は良くないのではないかと覚悟していましたが、結果としては伸びていました。
認知・適応領域も依然として遅れはあるものの伸びが見られ、言語・社会領域はほぼ平均となっていました!
心理士さんからのおはなし
心理士さんからは、目で見たまま動作をするよりも、言葉で説明した方が理解しやすい特性(動作性<言語性)のようなので、例えば入れ子なら「これを片付けてね」ではなく、「大きい順に重ねてね」といった声かけが有効かもしれない、といったアドバイスをもらいました。
また、分からない問題については、心理士さんに的確な質問をして、ヒントを聞き出し、取り組もうとする姿勢が見られ、また、席を立つことなく検査に取り組むことができ、とても成長を感じた、とのお話がありました。
あと、数字が得意ですね、とのこと。
え・・・そうかな?
5以下の加算の課題が年齢以上の出来だったのかしら?
この点は、日頃の家庭学習の成果かもしれません・・・。
所感
期待と不安が入り混じる中で受けた、4歳半の発達検査。
結果としては、前回よりも伸びていて、少し安心しました。
言語・社会領域が平均まで伸びていたことについては、家庭での取り組みの成果もあるかなと感じ、嬉しく思いました。
ただ、認知・適応領域については、家庭でも立体キューブ積み木やタングラムなど、向上に役立ちそうな知育玩具などに取り組んできたわりに、やはり出来ない課題が多かったということで、伸ばすことの難しさを感じました。
家では出来ていても、問題の出し方が変わるとできなくなったりする面もあるわけです。
それに、言語・社会領域ができているからと言って、社会性に問題がないということにはならないわけで・・・
今回の発達検査を経て、今後は、やみくもに数値を伸ばそうと思うのではなく、特性や得意なこと・苦手なことを理解して、本人がより生きやすいように支援していく、という面をより重視していく必要があるのだろうと感じました。
ただ、発達を促すことで、本人が生きやすくなる面はあるわけなので、今後も発達を促す取り組みも続けつつ、成長を見守っていきたいと感じました。
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